ケンよ、君は今どこにいる?
いつも俺たちは一緒だったよな
君が初めてうちに来たとき
みんなが大切に可愛がったよ
子犬の君は愛くるしかった
親父が君の小屋を作ったな
俺もそばで手伝ったよ
君の名前は俺が付けたんだよ
犬らしくあれって意味でさ
家族はいまいちだったけどね
いつも散歩に行こうとしたら
君はめっちゃ喜んでたな
嬉しくて飛び上がって
前足が母さんの膝についたよ
無邪気な君が可愛かったよ
君は頭はあまりよくなかったね
お手もお座りもできなかった
でも俺たちは君を愛してたよ
骨のかじるやつが好きだったね
たまにご馳走をやって夢中だな
おいおい、そんなに引っ張るなよ
嬉しいのはわかるけどさ
よっぽど散歩が好きなんだな
今日も小烏に一緒に登るか
階段も君は登るのが速いなぁ
よっしゃ、今日はグラウンドや
俺がフリスピー投げるから
キャッチはちょっと難しいな
でも持ってきてすごいぞ
君が元気で俺も嬉しいよ
友達に噛み付いてしまった
それから俺は君から離れて
あまり可愛がらなくなった
何か理由があったんだよな
幼かった俺を許してくれ
君の亡骸はじいちゃんが畑に埋めた
俺は君の死に目に会えなかったが
ショックで学校を何日も休んだよ
それから俺はずっと苦しい思いをする
でも君のことは今でも忘れていないよ
いつかそばで安心して寝てたね
また俺の膝の上で寝ていいよ
一緒にどこへだって行こう
君が天の門まで引っ張っていくんだ
その時までずっと待ってるよ
俺の相棒、ケンへ
