相棒kaz氏の依頼で書いた詩です。小烏とはあまり関係がないですが、厨二も極めればここまで来ます笑
作曲kaz氏
すべては運命を司る三女神
ノルンあるいはモイラの紡ぐ糸
それは時に我らに悲嘆をもたらす
残忍なフン族のアッティラ王
質実剛健な騎馬民族の侵攻で
黒海のゲルマン族たちが離散した
これも神の思し召しであろう
彼らは共通の神話を持っていた
この怒涛の民族大移動により
各地に固有の神々が住まわれた
地上に広まった民の足跡を辿り
人類のアーラヤ識に深く眠った
記憶をアナムネーシスするため
ここに古の神々を召喚しよう
フィヨルドの凍てつく大地
ここには知恵の神オーディン
嘶く駿馬スレイプニルに乗り
百発百中の天槍グングニルを持つ
肩には世界の様子を伝えるため
二羽のワタリガラスがとまる
金色の髪を持つ人々はミズガルズに
来るべきラグナロクに備えて
戦乙女ヴァルキリーたちは勇敢な魂を
天上のヴァルハラの館に引き上げる
彼らにとっては名誉の戦死こそ救い
今も世界樹ユグドラシルの根を
魔狼フェンリルが齧り続ける
ヨルムンガルドとトールの一騎討ち
天邪鬼ロキが引き起こした滅び
暗黒の世界もやがては新しく甦る
これも智慧を渇望するあまり
隻眼となったオーディンの掌中
ベルセルクたちの末裔は今も北の地に
勇猛なるガリア人のブリテン島
ここにはダーナ神族と妖精たち
瘴気漂うモイトラの戦いで
光の神ルーは魔神バロールに
ブリューナクを投げ邪眼を貫いた
暗愚な王たちのクーリーの牛争い
武術の女神スカアハの薫陶を受けた
猛犬クーフーリンのゲイボルグも折れ
血の臭いにモリガンたちが集まる
魔術師マーリンの諫言に耳を貸さず
円卓の騎士たちの主アーサー王も
聖剣エクスカリバーと共に眠りについた
ランスロットとグィネヴィアの悲恋
彼らの胸中は吟遊詩人に語り継がれる
清廉なるガラハッドの聖杯によって
畏怖する心は必ずや浄化される
この民の壮絶な戦いの後の空には
雲間から美しい光芒が差し込む
彼らは常若の国ティルナノーグで永遠に
群青のエーゲ海を望むミュケナイ
ここには聖なるオリュンポスの神々
黎明にはティタン神族がしらす
時を支配する神クロノスから
末弟ゼウスが王位を簒奪した
巨人族とのギガントマキアでは
怪物テュポーンに雷霆を落とす
絶世の美女ヘレネーが起こした
かのトロイアの戦を詩聖が詠う
アイギスの盾持つパラス・アテナが
俊足のアキレウスには武勇を
堅忍不抜のオデュッセウスには知恵を
英雄たちの守護神として傍らに
世界にはパンドラの箱が開けられた
スパルタ王レオニダスはファランクスと
不死隊イモータルを前に玉砕した
神々は賢者たちに叡智を授けて
後の世の人々を目醒めさせる
今はただアクロポリスの神殿に
イスラエルの民の契約の地
ここには洪水の方舟の子孫たち
彼らに何の罪咎があろうか
それはアダムとイヴの失楽園
ルシファーの誘惑に屈した報い
預言者モーセが迷える子羊を率いた
羊飼いダヴィデは竪琴で王を癒し
巨人ゴリアテを小石で打ち倒す
その息子、賢明なるソロモン王
シバの女王を歓待し箴言を残す
神をも蔑する魔獣レビヤタン
かの義人ヨブに立ちはだかりし者
イザヤが国の滅亡とメシアを予言し
痛みを分つ小さき神のみが残る
セフィロトの樹はカバラーの道を
無意識には失われた記憶が刻まれる
神々の王はヤハウェと呼ばれる
エウロペの神々に翳りが見えるとき
この神の子はやがて西方を席巻する
フィヨルドには巫女たち
ブリテンにはドルイド僧
エーゲ海には哲学者たち
イスラエルには聖なる預言者
彼らが世の人々の慟哭を慰める
真実は異なって見える神々も
創造主たるあなたのペルソナ
いにしえの神々は我らの内奥で
内なる炎として燃え続けている
綺羅星のごとき形而上の存在たち
天網恢々に悪しき邪神どもを
ハルマゲドンにメギドの火で焼く
その爆ぜる光は箒星となり
我々の頭上に煌々と輝くであろう
