烏王庄パトリオット

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主よ、我が故郷にあなたの御声がこだまする

 

おん あびらうんけん ばざらだと ばん

おん あびらうんけん ばざらだと ばん

おん あびらうんけん ばざらだと ばん

 

初夏の瑞々しい新緑

うぐいすが高らかに鳴く

澄み渡った遥かな蒼空

縁側を暖めるひだまり

森の中に差し込む木漏れ日

岸辺から眺める大海原

闇夜のしじまに現れる満月

すべてをあまねく照らす太陽

神さびた我が五烏ノ宮

いつかこの風景を見ることができなくなるのか

この刹那のかけがえのなさ

わたしがこの世で感じたこと

現世で生きたことはいったい何だったのか

なぜ悲しみを伴ったものを感ずるのか

それは心が暗黒に沈んでいるから

光明の世界からかけ離れているから

自らの心が闇に閉ざされているから

対岸にある眩い光の世界に憧れる

この神の光への渇望

憧れて手を伸ばすが

届きそうで届かない

この煩悶がわたしを倦み疲れさせる

 

主よ、我らが島を祝福したまえ

 

おん そらそばていえい そわか

おん そらそばていえい そわか

おん そらそばていえい そわか

 

かつてこの地で血みどろの戦あり

我が父祖はその勝者なり

神にも見まごう歴戦の勇者たち

敗者たちは皇座山を越えて

壇ノ浦へと落ち延びた

戦の跡地は血の池と呼ばれ

米の一粒も育たない

落武者たちは惨めな最期を遂げた

ここにわたしは彼らの鎮魂を心から祈る

我が父祖の栄光を慚愧の思いで

あなたがたと浄土で邂逅し

いつの日か手を取り合えるように

凡夫たる我が力では慰撫すること能わず

ただあなたの眼差しによってのみ

神々が我らのうたかたの武勇を寿ぐ

沈思する我らの悲嘆をことごとく拭われる

かかる神の慈悲は論を俟たない

それはかの仏の誓いと軌を一にする

神の御誓願はたちまち一切の病を癒す

我らが御祖は神の奥津城

五烏ノ宮にていついつまでも憩う

神は我らの和解を嘉される

 

主よ、あなたは我ら儚き衆生の礎

 

おん まゆらきゃらんでい そわか

おん まゆらきゃらんでい そわか

おん まゆらきゃらんでい そわか

 

しかれども永久の別離ではない

我々の存在は生まれ変わる

輪廻するが故に既視感あり

愛する故郷と別れることはない

あたかも蝉が五年間も土の中にいて

這い出てきて羽を生やし

一週間だけ地上を自由に飛び回るように

我々もどのような形であれ

再びこの美しい故郷に還ってくる

といえども油断するべからず

この生こそが次の生への試練

この懊悩する輪廻のたまゆらに

魂の螺旋階段を登る道すがら

あの天の門の先へ行き着くときまで

いやはての日に天使たちのラッパが

吹き鳴らされるときまでの長い旅路

楽園への扉が開かれることへの待望と

遥かな昔に楽園で憩うていたときの想起なのだ

我は神の計り知れない思し召しをしかと見た

神の息吹が我が烏王庄に満ち満ちている

わたしの魂は久遠に五烏ノ宮に

 

烏王庄 国のまほろば 吹き抜ける 五色の颯 天地に御稜威

 

主よ、我が故郷にあなたの御声がこだまする

 

おん あびらうんけん ばざらだと ばん

おん あびらうんけん ばざらだと ばん

おん あびらうんけん ばざらだと ばん