保食讃歌

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御神の恵み思わば日に三度

合掌してぞ食に謝すべし

 

食物はこれ小烏の教法を身に行ぜんが為のもといなり

一粒の米にこもる万人の力を思うて箸をとらん

一滴の水にこもる天地の恵みを謝してこの食を受く

 

あなたは世の民を支える礎

国に向かえば、その口から飯が出て

海に向かえば、魚という魚が

山に向かえば、獣という獣が

あなたはかの月の神に

種々の品物で饗応された

荒ぶる神は穢らわしいと怒り

剣を抜いて斬り殺された

日の神は大層お怒りになり

月の神と隔てて住まわれた

天熊人が地上に遣わされたが

あなたはすでに息絶えておられた

 

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

 

しかれども御頭には牛馬が生まれ

額の上には粟が生えて

眉の上には繭が生えて

目の中には稗が生えて

腹の中には稲が生えて

陰処には麦と大豆と小豆とが

天熊人はそれらを高天原に持ち帰り

日の神は大層お喜びになられた

そして我ら青人草を養うものとされた

あなたの尊い犠牲によって生かされている

あなたは我らの命を支える礎

 

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

 

同郷の夭折した詩人は詠う

海の魚はかわいそう

お米は人につくられる

牛は牧場で飼われてる

鯉もお池で麩を貰う

けれども海のお魚は

なんにも世話にならないし

いたずら一つしないのに

こうして私に食べられる

ほんとに魚はかわいそう

 

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

 

あなたにいただかなかったものがあるでしょうか

自らは耕さず食事をいただき

たとえ耕しても植物や農具など

清らかな水や大地を造ったわけでもなく

ましてやお天道様など造りようがありません

そもそも漁民や農民であった御祖たち

みなあなたの豊穣の恵みに養われて

それゆえに今わたしがここにおります

 

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

 

わたしのために命を投げ出してくれた動物たち

数多の犠牲によってわたしの命は支えられています

当たり前のように肉や魚を食べて

それでも不満を抱えて生きている

およそ命は命によって支えられる

あなたが広げる五色の翼の中で

おお神よ、この愚かなわたしを赦したまえ

わが村のあなたの奥津城に遥拝する

かの女神の慟哭する御声と共に

 

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

おん しゃり まねい そわか

 

今美しき食を終え

心ゆたかにこの身を保護することを得たり

常に感謝を積みて

烏我一如の思召を聖業に生かし

誓って祖神に報い奉らん