神話五部作、第五部天界編、光の詩です。歌詞はともかく、メロディは神です。
かしこには、ただ光のみがある
しかれども、それは闇を拒まない
幾千の星霜を経て深淵にも届く
たとえば、遠い星々の光のごとく
光は闇を包み、五色の風となる
大鳥居から見た時雨の後の光芒
庭先から見上げた日食と月食
小烏の山に現れた天使の梯子
家の空に鱗雲から五色の彩雲
あなたは様々な形で御業を示す
といえども、奇蹟は遠くにあらず
そもそも、かの霊夢で神は示す
わたしが観たものは蒼穹と社叢
懐かしい階段と藁葺き屋根の門
華美ではない素朴な光景の集まり
この肉体が脆くも朽ち果てること
魂に残るものは実にほんのわずか
慈母の愛、祖父の誠、愛鳥の思慕
これらを道しるべに山を登攀する
あなたを求めて、御声に導かれて
一敗地に塗れた人々の呻吟する声
良心の呵責に苛まれる苦渋の選択
答えの出ぬ問いに巡り煩悶する心
彼らにあなたは御手を差し伸べる
ゆりかごの赤子のように泣き止む
東雲に木の葉が朝露で濡れるころ
女神が琵琶で奏でる旋律に乗せて
一羽と五羽は嬉々として喜び歌う
それはわたしが渇仰し続けた言霊
神の息吹が隅々にまで吹き抜ける
赤石の海原に不知火が見えるとき
あなたは赫赫たる御姿で咆哮する
その前では碩学の研鑽も無に帰す
疲れた魂に尊い御顔が向けられる
かくして神の御誓願は果たされた
輪廻を繰り返し螺旋時間の終わり
かの有翼光輪の善神に従った魂は
溶岩の橋で待つ美少女に導かれる
それはわたしの信と軌を一にする
門で翼を広げて待ち受ける者あり
うつしよでは開けられなかった
霞がかった天の門の扉を開けよう
森羅万象のうち何ひとつとして
あなたの御力に叶わぬものはない
わたしの祈りはただ高洲の空へ
あなたは必ずわたしを守られる
あなたは必ずわたしを祓われる
あなたは必ずわたしを癒される
あなたは必ずわたしを赦される
あなたは必ずわたしを救われる
